「買収×グローバル展開」で1兆円企業を目指したい  Safie CFO 古田哲晴

「買収×グローバル展開」で1兆円企業を目指したい Safie CFO 古田哲晴

  • CFO

2018/11/02

古田哲晴
1982年生まれ 2006年京都大学大学院エネルギー科学研究科修了。 マッキンゼー・アンド・カンパニーで多様な産業に対するコンサル、産業革新機構で海外投資やベンチャー投資に従事し、複数の投資先企業の社外取締役を歴任。 2017年3月からセーフィー株式会社にて最高財務責任者(CFO)として参画

キャリアのベースは「日本企業や産業を盛り上げたい」 という想い

マッキンゼー、産業革新機構を経てSafie(セーフィー )に入社されたんですよね。なぜファーストキャリアに、コンサルティングファームを選んだのでしょうか?

古田:
紆余曲折あるのですが、学生時代にバックパッカーをしていたことがきっかけです。世界を旅する中で、どこの国にも日本の製品があることを知り、日本企業のすごさに気づくと同時に、誇りに思いました。将来は日本と日本の企業を盛り上げていきたい、国を支える仕事がしたいと思うようになったんです。
最初は経済産業省に入るつもりで、試験も通ってました。しかし、マッキンゼーの説明会を受けた際に「今の時代、役人になろうとしている奴はセンスが悪い」と一蹴されてしまって(笑)。
「国が企業を守る時代はとっくに終わっているから、一つひとつの企業にコンサルティングをして改善・成長へ導いていくほうが、よっぽど国のためになる」と言われ、すっかり影響されてそのまま入社しました。

「日本の企業や産業を盛り上げる」手段として、コンサルティング会社を選んだんですね。マッキンゼーに入社して、その想いは叶いましたか?

古田:
世の中を変えていく実感を得ることができましたが、ある種の「限界」を感じたのも事実です。コンサルティングの基本的な考え方やスキルが身につき、学びの多い時間を過ごすことができ、日経新聞の一面を飾るような手応えのある仕事も多くありました。
ただその一方で、クライアントに提案しても、実行されずに消えていく案件もそれなりにありました。外部の人間として会社に関わるコンサルタントという仕事の限界を感じました。“内部の人間”として企業の意思決定に深く関わりたいと考え、投資ファンドに転職しています。

なぜ投資ファンドに?

古田:
会社を変える立場になりやすい仕事だからです。投資ファンドは、企業の株を買って経営陣を送り込み、会社を成長させていくことが仕事。若くとも、能力次第で社外取締役など、企業の意思決定に直接関与することができます。“内部の人間”として、会社を変えられる場所でした。
また、コンサルタント時代に、クライアントやその競合となるグローバル企業は、優れたプロダクトを開発して伸ばしつつ、良い技術・製品・サービスを出している企業を買収して自社に取り込むことで、成長を加速させているという事実に気づきました。それを実行するために、買収のスキルが必要だ。そう考えたことが、投資ファンドに転職した理由です。

政府系ファンドである産業革新機構を選んだ理由はどこにあるのでしょうか?

古田:
学生時代に抱いた「国を支えたい」気持ちがベースにあったからですね。

 

「どう考えても成長すると思った」Safie入社の決め手になった、ビジネスモデルと佐渡島の魅力

投資ファンドでは、取締役会など、大きな組織の中で意思決定をする仕事をしていたと思います。スタートアップであるSafieへの転職は、少し意外な選択に感じました。どのような経緯で転職を決めたのですか?

古田:
「仕事のやりがい」を基準に置いた結果、Safie(セーフィー )への転職を決めています。というのも、産業革新機構時代に担当したベンチャー企業での仕事に、大きなやりがいを感じたんです。
買収や取締役会といった、“上から目線のアプローチ”ではなく、ビジネスがリアルタイムで動く現場で仕事をしていると、普段使うことのない思考のアプローチをとる機会が増えます。それが、非常に面白かったんです。
同時に「今まではビジネスの表層しか知らなかったんだなぁ」と感じました。偉そうな立場から物を言うより、直接経営に携わりたいと思ったんです。経営者に対して助言してきた割には、自分に経営の経験がないことに負い目を感じていたので、経営経験を積めることも大きな要因でした。

数あるスタートアップの中から、Safie(セーフィー )を選んだ決め手はなんでしょうか?

古田:
ビジネスモデルが非常に面白いと感じたんです。「これは伸びる」と思いましたね。
成長が見込める要素が3つ揃っていたことです。
まず、目の前に大きな市場があること。スタートアップは未知の市場をつくろうとすることが多いのですが、Safie(セーフィー )は「防犯カメラ」という既存市場と、今後拡大する「画像解析」という新しい市場の2つの市場で勝負することができていました。
次に、競合が少ないこと。「クラウドカメラ市場」も「画像解析市場」も、成長市場なのにも関わらず、その中でセーフィーが築こうとしているクラウド録画プラットフォームには競争相手がそれほどいない。デファクト・スタンダードになれる可能性が非常に高い。
「サブスクリプション・ビジネスで、解約率が異常に低い」ことも魅力的でした。月額制サービスは、解約率を下げることが重要になります。カメラの場合は、一度工事で取り付けると5年間はほぼ解約しません。競合のいない成長市場で、解約率の低いサブスクリプションサービスを展開できれば、継続的に収益が見込める。どう考えても成長するだろうと思いましたね。
加えて、ソリューションの幅広さも魅力的。Safie(セーフィー )はクラウドカメラとして遠隔監視ができることはもちろん、無人店舗などに導入すれば業務効率化にも貢献できます。用途が広いので、あらゆる面でニーズがあり、様々な業界の課題を解決できると考えました。

プロダクトそのものとビジネスモデルに可能性を感じたんですね。

古田:
そうですね。でも、最終的に入社の決め手となったのは、経営者である佐渡島の人間力ですかね。それまで累計100人以上の経営者に会ってきましたが、彼はTOP5に入るくらい魅力的な人間だと思います。

 

具体的にどのような点が魅力的だと?

古田:
まず、複雑な話でも不思議と相手を納得させてしまう独特な話法を持っているんです。論理的ではないのに妙に説得力があって(笑)。いろいろな企業関係者と関わらなければいけないBtoBビジネスにおいて、このコミュニケーション能力は非常に優位です。
もうひとつは、圧倒的な業界知見の深さです。ソニーグループ時代の経験と創業から試行錯誤を通じて、通信や映像、警備など、関連するあらゆる業界の知見を持っています。彼はそこから鋭い洞察を出せる人ですね。この2つを持ち合わせている人は、なかなかいないと思います。
あとは“担ぎたくなる神輿”としての魅力ですね。社長は、みんなが担ぎたくなる神輿である必要があります。その点で佐渡島は「この人だったらみんな付いていくだろうな」と思える魅力を持っているんですよね。

仕事の面白さは予想以上。9.7億の大型資金調達や働きやすい環境づくりに取り組む

そこまで分析した上で入社したんですね! 入社後に印象の差を感じることはありましたか?

古田:
仕事の面白さは予想以上でした。ただ本来のポテンシャルほどには事業を伸ばせていないんです。自分の能力が足りない部分もあり、「もっとうまくやれば、もっとうまく伸ばせるのに」と歯がゆい思いをしていますね。

 

成長の余地があるからこそ、もどかしさがあるんですね。Safie(セーフィー )でのご自身の立ち位置は、どのように捉えていらっしゃいますか?

古田:
佐渡島という、“神輿”の先導役ですね。私はロジカルに考えて正しい答えを出すことが好きなので、その結果、人に言いにくいことも言わなくてはならない。万人受けする神輿タイプではないんです。むしろ神輿が向かうべき軌道を誤った際に「違うよ」と誘導する方が性に合っていると思っています。

 

昨年9月には大型の資金調達をしましたよね。古田さん、忙しそうでした…!

古田:
大変でしたね(笑)。入社してすぐに事業計画を作成し、それを基にシナジーを生める企業を回ってプレゼンして説得、交渉をしていました。その結果、昨年9月に9.7億円の大型資金調達に成功しています。

 

ちなみに、もう次の調達に向けて動いているんですか?

古田:
しばらくは銀行調達で賄えそうと思っています。初期の“生きるか死ぬか”という壁は超えて、事業の成長もあり、先が見えるようになってきたので。今は“どういうリスクをとればどんな成長を描けるか”を見極めながら、事業計画の見直しと資金集めの準備をしています。

 

日本社会の効率化、そして世界進出。映像プラットフォームで一兆円企業を目指したい。

今後のSafieの成長戦略は、どのように描いていますか?

古田:
防犯カメラ事業ではなく、クラウド型映像プラットフォーム事業だといえるようにしたいです。映像プラットフォームの上に、他の会社の映像解析技術を組み合わせたり、他社の機器を連携させたり、色々な会社とのシナジーが大いに期待できる事業なんです。提携や買収を重ねることで数千億の企業規模にも成長できると見込んでいます。グローバル展開すれば、兆規模が見えてくると思ってます。

 

古田さん自身は、どのような立場からSafieの成長を支えようと思っていますか?

古田:
企業規模が大きくなったときこそ、自分の本領発揮ができると思います。企業が成長し、複数の事業部が生まれて行く中で、バランスを見て最適な資源分配をしたり、必要に応じて新しく買収したしたりする役割が必要となってくるんです。
そのときに、コンサルティングと投資ファンドの経験が活きると思っています。海外企業を買収してきた経験があるので、先陣を切って「グローバル展開×買収」を実現したいですね。

ユーザーには、Safieのサービスをどのように使ってもらいたいですか?

古田:
「こうしてほしい」といった気持ちはあまりないんです。それぞれが好きなように使ってもらえれば良くて。自由に使っていくなかで「あんなことも、こんなこともできるんだ」といった感覚を持ってもらえると思っています。
強いて言うならば「日本社会の効率化」のために使ってほしいですね。今後IoTxAIによるよる自働化、省力化で、例えば「Amazon Go」のような無人店舗が増えていく等、人間が、付加価値の低い仕事をやる必要がなくなっていきます。
すべて機械化された社会が良いとは思いませんが、効率化によって「人間の時間」という希少なリソースを有意義に使えるような社会が理想的。その理想に対し、無人店舗の運営や映像解析といった部分でSafieが貢献できると考えています。

Safie(セーフィー )が次なる高みを目指す上で、どんな人と一緒に働きたいですか?

古田:
「自分がやりたいことをちゃんと持っている人」です。人は「こんなことをやりたい」という強い想いを持った人に惹かれるので。
さらに「一芸なり武器を持っている」ことも必須だと感じます。苦労をしたり一生懸命頑張った経験を経て、はじめて「これができます」と言えるので。頑張ってやりきったことがある人が「今度はこんなことをやりたいんです」と言って入ってきたら、応援したくなりますし、一緒に高みを目指せるんじゃないかと思いますね。

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