「娘が自慢できるような会社にしたい」Safie エンジニア 池田和志

「娘が自慢できるような会社にしたい」Safie エンジニア 池田和志

  • Engineer

2019/05/15

Safie エンジニア 池田和志
1977年生まれ 2002年関西大学大学院工学研究科 卒業 ソニー株式会社でデジタル放送受信・録画系の組み込みソフトウェア開発や、「Google TV(現Android TV)」の立ち上げプロジェクトなどに携わる。 その後モーションポートレート株式会社で新規サービス立ち上げやモバイルアプリ開発などを経験し、2016年からセーフィー株式会社でフロントエンド開発に従事する。

創業期からSafieの開発をリードする、シニアソフトウェアエンジニアの池田和志。放送受信系の組み込みエンジニア、企画から一気通貫で行なったアプリの開発など、さまざまな領域でのエンジニア経験を活かし、Safieの成長を支えてきた存在です。

「Safieを、娘が自慢できる会社にしたい」と話す池田に、Safie入社前のキャリアから、Safie入社の理由、Safieで目指したい未来について、話を伺いました。

10万人の大企業から10人のベンチャーへ。“軽やかな組織”に魅力を感じた理由

池田さんは新卒でソニーに入社した後、モーションポートレートを経て、Safieに入社したんですよね。代表の佐渡島とは、ソニーグループの同期だと伺いました。

池田:
そうなんです。佐渡島はSo-net、僕はソニーだったのですが入社式は合同でした。また、入社時の研修も同じグループです。2002年の4月入社なので、もう17年の付き合いになりますね。

相当長い付き合いなんですね!なぜ、ファーストキャリアにソニーを選んだのでしょう?

池田:
大学院で電気工学を研究していて、当時から「将来はものづくりがしたい」と思っていたんです。いくつかのメーカーを受けたなかで、最初に内定が出たのがソニーでした。

ソニーは世界に名の知れた企業ですし、技術力も高い。当時は「日本の経済が不安定になっても、ソニーは生き残る」と言われていたくらい、圧倒的な存在感を放っていました。大喜びで入社を決めたことを覚えています。

ソニーでは、どんな業務を担当されていたのですか?

池田:
放送受信系の組み込みエンジニアをしていました。デジタルテレビやセットトップボックス(テレビ受像機に接続して使用する電子機器の一つ)などのハードウェアに組み込むソフトウェアの開発です。結局、形にはならなかったですが、PS3のために開発されたCPU「Cell(セル)」を使ったプロジェクトや、Googleとソニーが共同開発した「Google TV」のプロジェクトにも関わりました。カルフォルニアにあるGoogle本社に出張するなど、面白い経験をすることもできましたね。

ソニーでの10年間を経て、モーションポートレートに転職されたんですよね。

池田:
佐渡島に飲み会で誘われたんです(笑)。彼はSo-net入社から8年後にモーションポートレートのCMO(最高マーケティング責任者)に就任していたのですが、同期の飲み会で定期的に顔を合わせる仲でした。入社から10年が経ち、何か新しい挑戦をしたいなと考えていた頃で、佐渡島に「最近どうも仕事が面白くない」と愚痴をこぼしたところ、「モーションポートレートに来れば?」と声をかけてくれたんです。

モーションポートレートは社員数が10名前後。ソニーとはだいぶ会社の規模が違いますよね。入社を躊躇しませんでしたか?

池田:
2011年当時のソニーは、従業員数が10万人以上。それに対してモーションポートレートは“軽やかな組織”という印象を受けました。ソニーはあらゆる技術を開発し、複数の事業を展開していましたが、モーションポートレートの場合、もっとシンプルです。画像処理技術や顔認識技術など、独自の技術を主軸にサービスを複数展開していて、さらに黒字化も実現していました。「こんな事業展開の仕方もあるのか」と驚きましたね。

真逆の組織体制を、新鮮に感じたんですね。

池田:
そうですね。ベンチャー特有の自由な雰囲気も魅力的でした。ソニーとモーションポートレートは資本関係にあったので、最初の1年は出向していたんです。その間にメンバーの多くが入れ替わり、改めて「第二創業期の経営メンバーとして、正式に入社しないか」とオファーを受け、入社を決めました。

モーションポートレートでは、どのような業務を担当していたのですか?

池田:
アプリの企画から開発まで、一気通貫で担当していました。モーションポートレートが提供していた、顔写真を3Dデータに変換するアプリは、企業キャンペーンに使われることが多かったんです。キャンペーンの設計から提案させていただいたので、いわゆるエンジニア業務以外も経験できました。

サービスの上流から下流まで、みることができたんですね。

池田:
そうですね。新規アプリの立ち上げも経験しました。オリジナルアプリ「NinjaMe – ニンジャミー」や「ZombieMe – ゾンビミー」は顔認識技術を応用したもので、子どもが踊っている動画に自分の顔をハメこんで遊ぶもの。ゼロから企画し、元素材となる動画の撮影にも立ち会いました。

企画設計からパブリッシュまで一気通貫でアプリ開発ができたのは、貴重な経験だったと思います。自分の顔写真をスタンプにできる「俺スタンプ」も開発したのですが、これはリリース1ヶ月で200万ダウンロードを超えたんです。

200万回以上も…!すごいですね。

池田:
タイなどの東南アジア諸国で、すごくバズったんです。しかし、肝心のスタンプの売り上げが伸びなくて…。クリスマスやバレンタインなど、シーズンイベント毎に新しいスタンプを出していたので、日々忙しく過ごしていたのですが、結局売り上げにつながらず、アプリビジネスの難しさを痛感しました。

「身近な人を幸せにする仕事がしたい」娘の誕生と共に芽生えた想い

Safieの創業メンバーである佐渡島、森本、下崎は、モーションポートレートから独立していますよね。当時、彼らの姿をみて、どのように感じていたのでしょうか?

池田:
新規事業の社内コンペがあったとき、あの3人がSafieの前身となるアイディアを発表しました。しかしモーションポートレートでは実現が難しく、新たに自分たちで会社を起こしたんです。企画からたった1年で起業してしまう行動力が単純にすごいと思っていましたし、羨ましくも感じていましたね。実をいうと、僕も当時転職先を探していたので…。

そうだったんですね!

池田:
ちょうど娘が生まれたタイミングで、もっと身近な人が喜んでくれるような仕事がしたいと思っていたんです。モーションポートレートは高い技術力を持っていましたが、エンターテイメント領域で事業を興すことが多かった。なので、僕はもっと、社会性の高い事業に関りたいと考えていました。そんな折、佐渡島から声をかけられたんです。Safie設立から1年ほど経った頃なので、2015年の秋頃ですかね。佐渡島から「Safieが普及すれば、人びとの暮らしを豊かにできる」と聞き、感銘を受け、2016年の2月に入社しました。

娘さんの誕生が、ひとつの転機だったんですね。

池田:
それに加え、創業メンバーが「一緒に働きたい」と思わせてくれる人たちだったんです。森本と下崎とはソニー時代に同じ部署で働いていたので、彼らの技術力の高さを信頼していましたし、佐渡島には人を惹きつける魅力があった。彼らと共に、チャレンジしてみたいと思ったんです。

さらに、ベンチャー企業特有の自由度の高さも魅力でした。モーションポートレートもそうでしたが、勤務時間も勤務場所も、自分の裁量で決められるところに惹かれたんです。

なるほど。とはいえ、当時のSafieはまだ社員数も十分じゃなかったですよね。
お子さんが生まれたばかりだと安定志向になると思うのですが、規模の小さな会社で働くことに不安はありませんでしたか?

池田:
正直に言えば、ありましたよ。年収も下がりましたから。しかし新しいことに挑戦したい気持ちが強かったですし、妻が「やりたいならいいんじゃない」と背中を押してくれたので、チャレンジすることができました。

実際に入社してみて、入社前のイメージとのギャップはありましたか?

池田:
思った以上に、余裕がなかったことですかね…(笑)。社員も9人くらいしかいなかったので、圧倒的にリソース不足でした。

創業期を切り抜けてこられたんですね。エンジニアとして、どのような業務を担当されていたんですか?

池田:
SafieのWEBアプリと、代理店向けの管理ツールの開発です。1年半ほど、2つの開発を1人で行なっていたのですが、2017年の夏からやっとメンバーが増え、ずっと着手したかったWEBアプリのリニューアルも行うことができました。今はエンジニア5名のチームでリーダーを務めています。

管理職になって、仕事に対する意識は変わりましたか?

池田:
「業務をいかに効率よく回すか」を意識するようになりました。やるべきことと、やりたいことのバランスを考え、業務の取捨選択をするようになったんです。たとえば、ユーザーや代理店の要望は「それは本当にユーザーの役に立っているのか」、「横展開できるか」を考えながら優先順位をつけています。

Safieが普及すれば、人びとの生活は必ず豊かになる

池田さんはSafie創業初期に入社されていますがこれまでの2年間、会社の変化をどのように感じてきましたか?

池田:
2017年9月の資金調達が、大きな転機でした。多額の資金調達をしたことで、できることが増えましたし、各社が代理店として動いてくれているので、Safie対応カメラも一気に普及しています。

一方で、会社の成長に伴うジレンマもあります。彼らはマニュアルに乗っ取ってカメラの販売・ユーザーサポートを行なっているので、勝手にアップデートを行うと怒られてしまう。

ステークホルダーが増えたことで、身動きが取りづらくなることもありますよね。

池田:
そうですね。とはいえ、お客様の要望をすべて聞き入れられるわけではないので「このボタンを消してほしい」と言われたとしても「こんな需要があるので、これは外せない」というように、意図を伝えて、納得して頂いています。これから追加したい新機能もたくさんあるので、今は一緒に戦ってくれる仲間がほしいですね。

今後、どのようなエンジニアに入社してほしいと思われますか?

池田:
ユーザーごとの課題解決ができる人ですね。たとえば、チェーン店で1,000台以上のカメラを導入しているユーザーが、録画動画を一元管理するためにはどのようなUXを設計すればいいのか。こういったことを楽しみながら考えられる人が、Safieのエンジニアに向いていると思います。

ユーザーの負担をいかに減らせるか、を考えられる人ですね。

池田:
そうですね。カメラの普及台数を増やしていくことも大事ですが、それよりも、動画を管理するアプリのUXの良さを一番に考えています。先ほどお話したアプリのリニューアルでも、ユーザーごとに表示をカスタムできるダッシュボード機能をつけたんです。ユーザーの負担をいかに減らせるかにこだわり、さらに機能を拡充していくことが目下の課題です。

最後に、Safieの今後の展望についてお聞かせください。

池田:
海外展開はずっとしたいと思っています。海外で働くことが長年の夢なので。昔から海外志向はあったのですが、なかなかチャンスが掴めないまま年齢を重ねてしまいました。だからこそ、Safieをグローバル企業に成長させて、英語圏の国で働きたいと思っています。

今後、Safieの普及が広まった先には、具体的にどんなことが未来が実現すると思いますか?

池田:
Safieがあれば、遠く離れた場所のライブ映像を鮮明に確認できます。ですから、おでかけ先の天気や混雑状況を事前に把握できる。もしも天気が悪かったり、混雑していたりすれば、行き先を変更することもできます。人びとがより計画的に行動できるようになって、無駄な時間がなくなり、生活が豊かになると思います。

ちなみに、その”理想の未来”を100%とした場合、今はいくつまで到達していると思いますか?

池田:
10%くらいでしょうか。今はBtoBがメインなので、Safieの名前は一般社会に浸透していません。しかし、Safieがもっと世の中に普及すれば、人びとの生活は必ず豊かになる。いつか娘が「世の中の役に立っているSafieは、私のお父さんがつくっているんだぞ」と自慢してくれるような会社にしたいですね。

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池田さん、インタビューありがとうございました! 今後も、セーフィーの根幹を作っているエンジニアさんを どんどんインタビューしてまいります〜!

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